悩みの日記。記すは発見。残すは苦悩。

日々の悩みや発見を書き起こし、問題解決の糸口を探る為の日記。

憂鬱。

 

季節の変わり目は憂鬱。

私は1年のうち4回は必ず憂鬱な時期がある。1年のうち4回程、1ヶ月の間アイデンティティを失った哲学者になると言い換えてもいい。

ちょうど、今。私の抱える鬱憤は計り知れないほど膨らみつつある。

 

3月から4月にかけて憂鬱になる原因。

単に忙しいからというだけでなく、周囲の環境の変化が顕著であるからと、尤もらしいことを言ってみたりする。変化する周囲と、変化しない自分を見比べて頭を抱える。

「このまま一生、私はこのままなのだろうか」

 

変化する周囲も変化しない自分自身も、意味もなく恐怖を感じる。このままでいいのか、という焦りだけが私の頭を支配する。

追いつかないし追い越せない、差が広がるばかりの、そんな徒競走に果たして意味はあるのか。

 

わからない。

 

 以前から言っているように私は一日を生きるので精一杯なのだ。 

何か変化があれば、それに適応するまでにストレスが溜まる。そしてそのストレスを発散するのに金や時間を使う。1日を終えると疲れた身体で泥のように眠り、翌日には重い瞼をこじ開けて仕事へ行く。以下、無限ループ。

 

 

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F氏の話をしよう。

私は彼とは友人ではない。中学時代の1年生の時に同じクラスだった、というだけの仲である。もちろん連絡先は知らないし、ここ数年で1度も会うことはなかった。

そんな彼と再会を果たしたのは南福島にあるヨークベニマルでのことだ。

 

一目見た時からはっきりと「あれはもしやFなのでは」とわかった。特徴的な丸顔、華奢で女の子のような体型。染めたのかと思うほどの茶髪は彼の地毛である。

 

人柄は根暗でバカ。そのくせにプライドは高いからか、喧嘩の弱いFは2年生へ上がるのと同時にイジメを受けた。

 

1年生のころの私は彼とさほど仲が良いわけでなく、かといって険悪というほどでもない、いわば普通のクラスメイトの1人であった。だから2年生へ進級した後のことまではわからない。知る気もないし、その方法もない。しかし、彼がイジメを受けていたことは事実だと思う。

 

 ヨークベニマルのインスタント麺コーナーにいた彼に私は声をかけた。そんな気軽なものでなく、私の口から出た言葉は「お前、Fか?」だった。彼は私の方を見てから明らかに落胆してみせた。「なんだ、伊藤かよ」と。

 

偶然とはいえ、私は彼との邂逅を喜んだ。しかし、彼とは3言ほど「元気?」「ヘロヘロだよ、そっちは?」「俺も」と言って、そのまま別れた。あの時もっと会話しておけば良かった。そう後悔したが、意味はない。

 

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私は高校生の時にローソンでアルバイトをしていた。その時、一度だけFにあった事がある。当時、彼はすでに働いていた。姿から察するに土木関係の仕事の筈だ。当時も似たような会話をした記憶がある。そこから数年経った今、そんな些細なことの詳細を覚えている筈もない。

 

脳裏に浮かんだ中学時代の彼は、常に怒っていた。数年前のローソンであった際はひたすら荷重気まずい空気を醸し出していた。

こないだはどうだったろうか。彼の顔や出で立ちは思い出せるが、その表情だけがすっぽりと記憶に無い。

 

 

私と彼で何が違ったのか。生まれも育ちも違う中で、何もかもが違うと言い切るのは簡単だろう。しかし、私が中卒で働いていた可能性はゼロでは無いし、逆に彼がちゃんと進学して就職していたという可能性もある。ヨークベニマルで出会った時、もしかしたら立場は逆だったかもしれない。もちろん、立場が逆でも会話の内容に差異はないだろうが。

 

 

 

ここ1週間、ずっともやもやしている。3月になってからだ。私はどんな表情で彼と会話したのだろうか。彼はどんな表情で?

それに拘る必要は無いし、意味もない。けれどこの先2度と会わない可能性があるという事を考えれば、最後に私と会話した時の表情は気になる。

 

 

 

寝不足の瞼をこじ開けて、顔を洗った後。

ふと見た鏡に答えがあった。Fのあの表情。思い出した。あれは「全てを諦めた表情」だ。