悩みの日記。記すは発見。残すは苦悩。

日々の悩みや発見を書き起こし、問題解決の糸口を探る為の日記。

幻影

私はコンビニで夜食を買い、意気揚々と原付に跨った。

定時から2時間過ぎて職場から出ると23時を過ぎていた。安い・うまい・低カロリーが売りのコンビニおでんは既に片付けられていた。

 

車一台すらいない西道路を原付で走っていると私の隣を幻影が付いて回る。

「バナナ、サラダチキン、牛乳、タバコ…か。ヒヒッ…てめぇの買い物袋には圧倒的に脂肪と糖が足りねぇなぁ。食いたいんだろ?炭水化物と肉料理がよぉ…!」

やめろ、私は痩せるんだッ…!

びっくりドンキーにも牛角にも確かに行きたいが、1日の消費カロリー的な意味でそんな余裕は無い。

 

 

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痩せる。3年前から毎年目標にしていることだが、今まで痩せる為の努力を全くしなかった。

朝起きたら痩せてたらいいのに。職場にあるデカイ鏡を見る度に思う。チクショウめ。

 

決意新たにプールへ通い出した私は確かな手応えを掴みつつあった。

イケる…!プールなら私は痩せられるはずだ…!続けるぞ、泳ぎまくって痩せるんだ、私!

 

しかし、泳いだ日は問題なくとも、それ以外の日は決まってヤツが現れる。

目には見えず、頭の中に囁くように声が響く。食欲の化身はプールに入っている時以外の全ての時空において私の背後にいる。

 

「おや、セブンで今は揚げ物が安いらしいぞ」

「仕事終わりのコーラは格別だろうな」

「あそこに新しく食べ放題の店ができたらしいぞ」

「期間限定の肉料理か、いかないのか?」

ヤツの囁く声はいついかなる場合においても囁かれれば瞬時に腹が減る。それを噛み締めて血の涙を流しながら我慢する。

ええい、じゃかあしいぞバケモノめ!私は痩せるのだ!邪魔をするでない!

原付に乗りながらそう叫ぶ小太りの男を福島市で見かけたらきっとソレは私だ。